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[151] 交通系ICカードデータを用いた鉄道利用に関する時空間的特徴の長期変動分析
キーワード:長期変動、情報縮約、構造変化、交通系ICカード、公共交通
公共交通の活性化および再生のためには,利用実態に応じた運行計画の見直しが必要である.そこで,公共交通の利用実態の把握が重要となる.本研究では公共交通の利用実態とその長期変動を把握することを目的とする.分析に際して,鉄道路線「ことでん」を対象において,分析期間は2016年4月1日から2019年9月30日までと設定し,この期間に収集された交通系ICカードデータを用いる.本研究ではことでんの利用実態の時間的特徴と空間的特徴を同時に抽出し,得られる分析結果の解釈性を上げるために,正則化非負値テンソル因子分解と区分線形近似モデルを用いた方法論を提案する.提案手法を交通系ICカードデータに適用することで,「どの駅から,どの駅へ,いつ」利用があったのかという利用パターンを抽出し,ことでんの利用実態を把握した.そして,その利用実態がどのように変動したのかを明らかにした.