日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

知覚・感性

[O1] 口頭1 《知覚・感性1》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 11:30 口頭発表会場1 (516教室)

座長:小川 洋和(関西学院大学文学部総合心理科学科心理科学専修)、新国 佳祐(東北大学大学院情報科学研究科)

10:30 〜 10:45

[O1-03] 人は人をどう検出するか

Ultra-rapid detection taskによる検討

*立花 良1,2、新国 佳祐1 (1. 東北大学、2. 日本学術振興会)

キーワード:人物検出、自然画像、ultra-rapid detection task

人間や霊長類は自然画像のような複雑な外界から、非常に速く物体の情報を抽出できる。動物などの有生物は乗り物などの無生物に比べ、呈示時間が20msでさえ、非常に正確に認識される。本研究では、物体としての人が自然画像内でどう検出されるかをultra-rapid detection taskを用いて検討した。実験1の自然画像評定課題で作成した画像を用い、実験2では、正面、横、後向きの人と乗り物を検出するultra-rapid detection taskを行い、検出にどのような差があるかを検討した。結果から、自然画像内において横から見た人が、最も正確に検出されると明らかになった。これにより、有生物の優位性および異なる視点による物体認識の差を支持するとともに、横から見た人は、たとえ自然画像という複雑な状況下かつ低次視覚処理においても、より「人間らしい」情報を喚起し速い検出を可能にすることがわかった。

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