[P1-16] 認知心理学的実験手法を援用した情報モラル教育の授業実践
キーワード:学習支援方式、情報モラル、知識と行動の不一致
本研究では,適切な行動に反する行動をとらせる自身の心の動きをその行動主体である学習者本人に認識させることが,とるべき行動を適切に判断するための考え方を育成する一助となると考えている。本研究では,心の動きを顕在化する学問領域の一つである認知心理学の実験手法が教育ツールの役割を担い得るとし,原則としての知識と自身がとる行動との違いを顕在化する認知心理実験を課すこと,および,実験結果として作成された知識と行動意図の不一致を表すグラフを提示することによって,学習者に不遵守行動をとる心の動きの自覚を促し,学習への動機づけを高める学習支援方式を提案する。学習支援方式を試行した情報モラル教育プログラム内で実施した学習評価アンケートの結果から,知識と行動の不一致への自覚から学習への動機づけを高めることが示された。一方で,一部の学習者は心理的要因について思考する学習活動に取り組めていないことが示された。
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