日本認知心理学会第17回大会

講演情報

口頭発表

[O5] 口頭発表5:感情・動機づけ

2019年5月25日(土) 15:30 〜 17:00 第2会議室 (西館3階)

座長:北神 慎司(名古屋大学大学院情報学研究科)、松田 憲(北九州市立大学大学院マネジメント研究科)

15:45 〜 16:00

[O5-02] くっきり画質で気持ちくっきり:画像解像度の感情価への影響

*今井 俊輔1、中山 真孝2、前浦 菜央2、内田 由紀子2、大野 優美子1、有本 聡1、是永 継博1 (1. パナソニック株式会社、2. 京都大学)

キーワード:画像解像度、感情、混合感情

科学技術の進展により、人間の認知システムが対象とする環境世界が変わりつつある。その一つの変化として、高精細ディスプレイ技術により直接体験していない物事を超高解像度で視ることが可能となった。画像解像度の向上は認知にどのような影響を与えるのだろうか?本研究では、視覚的解像度の向上で感情の解像度も向上し、混合感情が生じにくくなるという仮説を検討した。2つの実験で呈示動画の解像度を操作し、動画中の感情について複数の正負感情項目への評定を求めた。正感情項目と負感情項目の個人内相関を混合感情の指標とした。結果として、高解像度条件では、正負感情の相関がより負の方向に変化し、視覚的解像度向上で混合感情が経験されにくくなることが示された。本研究が例証したように、認知心理学の理論と方法論は、科学技術で環境世界が変化するとき、どのように認知が変わりうるのか、明らかにするのに有用であろう。

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