日本認知心理学会第17回大会

講演情報

口頭発表

[O5] 口頭発表5:感情・動機づけ

2019年5月25日(土) 15:30 〜 17:00 第2会議室 (西館3階)

座長:北神 慎司(名古屋大学大学院情報学研究科)、松田 憲(北九州市立大学大学院マネジメント研究科)

16:15 〜 16:30

[O5-04] 内発的動機づけの過小評価に及ぼす事前警告の効果

*北神 慎司1、村山 航2、坂口 結香1、武野 全恵1,3、井関 紗代1,3 (1. 名古屋大学、2. レディング大学、3. 日本学術振興会)

キーワード:内発的動機づけ、過小評価、事前警告

メタ動機づけに関する先行研究において,金銭的報酬などの外発的動機づけを伴わない課題を行った後の内発的動機づけの自己評価に比べて,課題を行う前の予測的な自己評価が一貫して低いことがさまざまな実験によって示されている。すなわち,内発的動機づけは過小評価される傾向があることが明らかとなっており,これはメタ認知が概して不正確である知見と一致するものである。本研究では,課題前の内発的動機づけの予測的な自己評価を行う前に,「内発的動機づけが過小評価されやすい」ことを事前警告として教示することによって,過小評価が修正されうるかどうかを検討することを目的として実験を行った。その結果,事前警告の効果は現れず,課題に対する自己評価だけでなく課題成績においても内発的動機づけは過小評価されることが示された。つまり,先行研究の知見とあわせると,このような現象は極めて頑健であると考えられる。

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