[P1-02] ライフイベント年表による自伝的記憶の無意図的想起
キーワード:意図的想起、無意図的想起、不随意記憶
本研究では,自伝的記憶の意図的想起と無意図的想起事態で類似した自伝的記憶の収集方法を用いることで,記憶を想起しようとする検索意図が想起されるエピソードの特定性(出来事がいつどこで生起したかといった時空間的情報が,ある一時点に限定されるのか否か)に差異をもたらすかどうかを検討した。手がかり語とライフイベント年表を用いて,言語刺激を手がかりとして,意図的想起データと無意図的想起データを収集した。想起されたエピソードの特定性を2種類の想起事態で比較した結果,無意図的想起事態のエピソードのほうが特定エピソードの割合が高かった。この結果から,無意図的想起事態では,情報の生成過程がなく,階層構造をした自伝的記憶知識ベース内から,個別・具体的なエピソードが直接検索されると考えられた。
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