日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P1] ポスター発表1:記憶

2019年5月25日(土) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P1-04] リベレーション効果は何度も誰にでも生起するのか

*三浦 大志1 (1. 杏林大学)

キーワード:再認判断、個人差、リベレーション効果

リベレーション効果は、計算問題などの認知的課題を行った直後に再認判断を求めると「old (学習フェイズで見た)」と判断されやすいという効果である。本効果が同一の実験参加者に複数回生起するのか、また本効果の生起不生起に個人差が存在するのかは明らかでない。そこで本研究では、20代から50代の参加者12名ずつ、計48名を対象にリベレーション効果を検討する再認課題を3セット施行した。その結果、1, 2, 3セット目すべてにおいて一貫してリベレーション効果が見られた。また、リベレーション効果は40代・50代でも生起するが、若年者の方が効果が大きいことが示された。これらの結果は、本効果が幅広い年齢に複数回生起する頑健な現象であることを示唆している。年齢の分析は個人差の存在も示唆するが、セット間の相関分析を行ったところ個人差を示すような相関が見られなかったため、個人差に関しては今後の研究が期待される。

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