[P1-19] 音声の記憶の長期持続性~低頻度語を用いた検討~
キーワード:聴覚的記憶、長期記憶、音声
近年の研究により,視覚的長期記憶については詳細な情報が非常に長期にわたって保持されることが明らかになってきている (e.g., Brady, Alvarez, & Oliva, 2010, Nishiyama, 2018) 。しかし,聴覚的長期記憶については十分に研究が進んでいるとは言い難く,視覚的長期記憶に比べてやや劣るという可能性を示す知見が得られている一方で (e.g., Cohen, Horowitz & Wolf, 2009) 。聴覚的長期記憶の頑健性を示す研究結果も報告されており (e.g., 上田・寺澤, 2008, 2010) ,さらなる研究が必要であると考えられる。そこで本研究は,日本語音声(低頻度語)を刺激として用い,聴覚的記憶の長期持続性について検討を行った。その結果,偶発学習事態においてたった2回呈示されただけの音声の記憶が3週間後も保持されていることが明らかになった。さらに長期のインターバルを挿入するなど,聴覚的長期記憶の性質についてさらに精査する必要があると考えられる。
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