日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P1] ポスター発表1:記憶

2019年5月25日(土) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P1-27] 自発脳波とリアリティモニタリングエラー経験の関連

*柏原 志保1、橋本 淳也1、小林 亮太1、平本 亮介1,3、原口 優輔1、本多 樹1、石田 紀香2、岸本 和美2、岡崎 彩香2、中野 歩菜見2、堀之内 滉2、朱 建宏1、孫 玥澤1、山本 一希2、中尾 敬1 (1. 広島大学大学院教育学研究科、2. 広島大学教育学部、3. 日本学術振興会特別研究員)

キーワード:リアリティモニタリング、安静時脳活動、自己相関の持続性

現実に知覚したり体験したりした出来事の記憶と,想像するなど内的に生成した記憶とを区別する認知過程を,リアリティモニタリングという。本研究では,質問紙によって測定された主観的なリアリティモニタリングのエラー経験の個人差と,安静時脳活動との関連について検討した。大学生および大学院生68名を対象に,安静状態の脳波を記録し,自発脳波の自己相関の持続性 (long-range temporal correlation: LRTC) を指標としてリアリティモニタリングエラー経験の得点との関連を検討した。その結果,前頭部におけるβ帯域のLRTCとリアリティモニタリングエラー経験の得点の間に有意な正の相関がみられた。この結果は,日常生活場面におけるリアリティモニタリングエラーの経験しやすさが,内因性の脳活動の時間的構造と関連していることを示唆している。

論文集原稿 閲覧パスワード認証
論文集原稿の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

閲覧パスワードは、大会参加者の皆様にメールでご連絡しております。

パスワード