[P1-27] 自発脳波とリアリティモニタリングエラー経験の関連
キーワード:リアリティモニタリング、安静時脳活動、自己相関の持続性
現実に知覚したり体験したりした出来事の記憶と,想像するなど内的に生成した記憶とを区別する認知過程を,リアリティモニタリングという。本研究では,質問紙によって測定された主観的なリアリティモニタリングのエラー経験の個人差と,安静時脳活動との関連について検討した。大学生および大学院生68名を対象に,安静状態の脳波を記録し,自発脳波の自己相関の持続性 (long-range temporal correlation: LRTC) を指標としてリアリティモニタリングエラー経験の得点との関連を検討した。その結果,前頭部におけるβ帯域のLRTCとリアリティモニタリングエラー経験の得点の間に有意な正の相関がみられた。この結果は,日常生活場面におけるリアリティモニタリングエラーの経験しやすさが,内因性の脳活動の時間的構造と関連していることを示唆している。
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