The 17th Conference of the Japanese Society for Cognitive Psychology

Presentation information

Poster Presentation

[P1] Poster Presentation 1: Memory

Sat. May 25, 2019 10:00 AM - 12:00 PM Seminar Room (EAST 2F)

[P1-35] Occurrence Conditions and Mechanisms of Constructed False Recollection

*Daisuke Shimane1, Yuji Itoh1 (1. Keio university)

Keywords:False recollection, Perceptual simirality, Conceptual fluency

記憶の回想には詳細な知覚的情報が含まれるが,これが無意図的に変容し,不正確な回想として生起するメカニズムは明らかではない。Doss, Bluestone & Gallo (2016)は,画像の記憶課題とテストの間に,記憶項目と知覚的に類似した画像もしくはその単語のリストを事後情報として提示し,テスト時の虚回想の生起確率に違いがあるかどうかを検討した。その結果,単語よりも画像を提示した方が虚回想が多く生起したことを示し,虚回想の形成には項目の知覚的な類似性が重要な要因であることを主張した。しかし,この虚回想の生起確率の違いが画像の類似性によって生じたか画像を提示されることで生じたかは不明である。そこで本研究では,彼らの方法に知覚的に類似しない画像の条件を加えて検討した。その結果,画像の記憶項目が知覚的に類似しない場合にも類似した場合と同程度に虚回想が生起した。この結果は,知覚的な情報の入力自体が虚回想の生起を促進させることを示唆する。

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