日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P2] ポスター発表2:知覚・注意

2019年5月25日(土) 14:00 〜 16:00 セミナー室 (東館2階)

[P2-10] 視線手がかりと矢印により増加する好意度の比較

*満田 隆1、杉本 沙耶奈1 (1. 立命館大学)

キーワード:視線手がかり効果、選好、注意

他者の視線は、視線の先に注意を誘導すると同時に、その場所にある物体の好意度を増加させる。一方、矢印刺激は注意を誘導するが好意度には影響しない。しかし、近年の研究は、他者の視線が好意度を統計的に有意に増加させなかったと報告した(Tipples&Pecchinenda, 2018)。一方、矢印刺激が好意度を上昇させたとの報告もある(満田&大谷, 認知心大会2018)。そこで、本研究では、他者視線と矢印刺激による好意度増加効果の比較を行った。実験の結果、両者ともに好意度を増加させたがその影響は小さく、他者視線と矢印刺激による好意度の増加量に違いはなかった。両刺激から受ける影響には個人差が大きく、システム化指数および共感化指数との関連も一部で見られた。

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