[P2-18] 自動車の幅知覚におけるランプ(Daytime Running Lamps)形状の錯視効果
キーワード:錯視、ランプ、幅知覚
乗用車の被視認性の問題や安全要求が年々高まっている。被視認性へのランプの効果は明るさや照射角度の観点から検討されている。しかし、ランプ形状が乗用車の幅知覚(被視認性)に与える影響は明らかでない。本研究ではDRL(Daytime Running Lamps)を例に、DRLの形状の変化が横幅知覚に与える影響を検討した。検討にはサーストンの一対比較法を用いた。刺激は、実際のDRLの形状を参考に作成した17種の白い線画(黒背景)であった。すべての刺激は左右対称の2つのパーツからなり、最大横幅は同じであった。参加者は対になって提示された2種類の刺激のうち、幅が広く見える刺激を選んだ。結果では、特徴部分(屈曲、角など)がDRLの内側に存在する刺激ほど相対的に幅が狭く知覚され、DRLの外側に特徴部分が存在する刺激ほど幅が広く知覚されていた。車体幅知覚に影響する3要因として、屈曲・角の存在、重心の位置、ミュラー・リヤー錯視が示唆された。
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