[P2-20] なぜ同じ破裂音が日本語・韓国語話者で違って聴こえるのか
合成音声刺激による検討
キーワード:音声知覚、音響的手がかり、文化差
韓国語破裂音の平音を日本語の有声または無声破裂音に聴覚的に対応づける課題を行うとき,日本語話者は平音を無声破裂音に対応づける一方,韓国語話者は平音を有声破裂音に対応づけることが先行研究により示されている。本研究では,このような対応づけの違いは両話者の音響的手がかりの利用方法の違いに起因するものかを検討した。刺激は,韓国語話者に平音として聴こえる合成音声とその音声のVOT (voice onset time) またはf0 (fundamental frequency) を変化させた合成音声であった。課題は,連続して流れる二つの刺激が音響的に同じか否かを判断する音弁別課題と,同じ文字として表せるか否かを判断する文字対応づけ課題の二つであった。その結果から本研究では,両話者のVOTとf0の利用方法の違いを考察し,破裂音の非言語・言語的聴覚処理を明らかにする。
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