日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P2] ポスター発表2:知覚・注意

2019年5月25日(土) 14:00 〜 16:00 セミナー室 (東館2階)

[P2-21] 拍手動作が注意の瞬きに与える影響

*木村 琢人1 (1. 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 博士前期課程)

キーワード:注意、注意の瞬き、拍手

マジジシャンは観客に拍手を促し,注意が緩んだところでトリックを仕掛けることがあり,拍手が注意に影響を与えている可能性がある。そこで本研究では拍手動作が注意の瞬きに与える影響について検討することを目的とした。実験1では拍手ありと拍手なし条件のRSVPにおけるT2検出の成績を比較した。実験2では視覚マスキングの手法を用いて実験1よりもT2検出の難易度を上げ,認知的負荷を高めた状態での拍手動作の影響を検討した。本研究の結果から拍手ありと拍手なし条件のT2検出の成績に有意な差は確認されず,拍手動作が注意に影響を与えることは示されなかった。今回の実験においては両条件でRSVP提示中に環境音として拍手音を再生しており,聴覚刺激が注意の瞬きに影響を与えて拍手の効果が観測できなかった可能性がある。また,拍手動作が注意に与える影響について,今後はマジックの状況により近い空間的注意においても検討する必要がある。

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