[P3-04] 保育実践が保育者の自己評価に及ぼす影響
経年比較から
キーワード:実習前後の変化、コミュニケーション・スキル、保育者としての資質や能力
京都光華女子大学こども教育学部こども教育学科の2年次の学生に対して,初めての実習である「幼稚園教育実習Ⅰ(観察実習)」へ行く前後で,保育者としての自己評価がどのように変化したのかを,質問紙調査により検討した。その結果,コミュニケーション・スキルに関わる尺度では,実習前後で評定値が向上したものが多く,実習によって自己評価が高くなることが示された。それに対して,保育者の資質や能力に関わる尺度では,実習前よりも実習後で評定値が高くなったものと,逆に実習前よりも実習後で評定値が低くなったものが見られ,実習によって必ずしも保育者としての自己評価が一律に高くなるわけではないことが示された。この結果は単年度のみの傾向ではなく,年次の異なる3年間の分析結果から共通して示された。保育者養成における保育者の自己評価を高める指導や支援の在り方について示唆される。
論文集原稿 閲覧パスワード認証
論文集原稿の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。
閲覧パスワードは、大会参加者の皆様にメールでご連絡しております。