日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P3] ポスター発表3:感情・動機づけ・社会的認知・言語・思考

2019年5月26日(日) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P3-27] 性的視覚刺激による透明性の錯覚の強化

*米満 文哉1、山田 祐樹2 (1. 九州大学大学院人間環境学府、2. 九州大学基幹教育院)

キーワード:係留と調整のヒューリスティック、感情価、覚醒度

心の中を他人に見透かされていると感じる現象を透明性の錯覚と呼ぶ。この現象は,係留と調整のヒューリスティックを用いる際の調整が不十分になることで生起する。この一因に覚醒度の上昇があげられるが,先行研究では不快かつ高覚醒を喚起する操作をしており,感情価と覚醒度のどちらが透明性の錯覚を上昇させるのか不明である。そこで,本研究は高覚醒で快感情を喚起する性的な画像を用いて検討した。参加者は画像内容が他者に分からないよう無表情で性的・中性画像を観察した後,参加者が見た画像の内容を当てると思われる人数と自身の表情表出強度を推定させたところ,中性より性的画像の観察時の方が透明性の錯覚が強く生じた。本研究により覚醒度の高い快感情によっても透明性の錯覚が強化されることが示唆されたが,錯覚生起における覚醒度の具体的な役割についてはさらなる検討を必要とする。

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