[P3-30] 幼児による写真表現の特徴に関する探索的研究(2)
自然体験活動においてレンズ付きフィルムで撮影された対象に焦点を当てて
キーワード:幼児教育、レンズ付きフィルム、写真表現
本研究では、自然体験活動中に幼児がレンズ付きフィルムで撮影した写真を収集・分類整理し、表現上の特徴を探ることを試みた。研究にあたって、16名の5-6歳児が、一人一台に与えられたレンズ付きフィルム(上限39枚)で撮影した444枚の写真を収集した。写っている物や場所の判別が困難でなかったものは、425枚(96%)であり、一人あたりの平均該当数は26.56枚であった。そのうち、人が写された写真は224枚(96%)で、一人あたりの平均該当数は14枚であった。なじみのある保育施設内でのデジタルカメラの使用を検討した多田(2018)に対して,特定の対象の連写は本研究でも認められたが、順序性のある複数枚の画像で「運動」や「時間経過」を表現する試みは見出し難かった。以上から、表現主体である幼児が、撮影環境や機材の種類にどの程度慣れているかが重要な要因となることが示唆された。
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