応用生態工学会第26回京都大会

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自由集会

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[C] 日本の河川水温研究について語ろう!

2023年9月20日(水) 14:30 〜 17:00 きはだホール

【企画者】
原田守啓(岐阜大学)
赤松良久(山口大学)
一柳英隆(熊本県立大学)

【内容】
 河川水温は、河川環境の重要な構成要素であり、水生生物の分布や季節動態を支配し、各地域の河川生態系を特徴づけている。また、近年の温暖化により、陸水の水温上昇が世界各地で報告されており、温暖化が生態系に与える大きな影響要因の一つとされている。しかしながら、降水量が多く流量変動が激しい日本の河川における水温研究は未だ発展途上にある。本自由集会は、“水温”を対象とした研究グループ・研究者が日本各地で行っている研究活動について概観する。それぞれの研究者がどのようなモチベーションで水温を研究対象とし、どのような手法を選択し、どのような研究アウトプットを得たのかについて話題提供する。さらに、会場との意見交換を通じ、日本の河川水温研究の今後の方向性と可能性についてディスカッションする。「川の水温って面白い!」

【プログラム】
(1)企画趣旨 原田守啓(岐阜大学)
(2)話題提供
●日本の河川水温トレンドの現状を知る
全国データから見る日本の水温トレンド
一柳英隆(熊本県立大学)
●流域を俯瞰した河川水温観測と河川生態系
河川における水温と生態系の関係解明に向けて~モニタリングと予測シミュレーション~
赤松良久(山口大学)
長良川流域における水温観測とアユ時空間動態研究への活用
永山滋也(岐阜大学)
木曽三川・琵琶湖流域での水温観測と魚類分布モデルの紹介
末吉正尚(国立環境研究所)
●地質と河川水温と河川生態系
山地河川において流域地質はClimate-change refugiaの形成に寄与するか?
石山信雄(北海道立総合研究機構)
地質と河川水温-菊池川流域の連続観測結果
佐藤辰郎(九州産業大学)
●河川水温の形成機構とそのモデリング
信濃川中流域における夏季水温の日変動発達メカニズム
溝口裕太(土木研究所)
●河川水温観測体制の整備にむけて
国土交通省による河川水温観測に関する情報提供
国土交通省水管理国土保全局河川環境課
(3)意見交換 「日本の河川水温研究について語ろう!」