26th Annual Meeting of the Ecology and Civil Engineering Society in Kyoto

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[E] 平成29年7月九州北部豪雨被災河川を事例として、河川災害復旧の在り方を考える

Thu. Sep 21, 2023 3:00 PM - 5:30 PM Kihada Hall

【企画者】
鬼倉徳雄(九州大学)
皆川朋子(熊本大学)

【内容】
 平成29年九州北部豪雨では、山地斜面崩壊、谷の浸食、谷底平野への堆積、流木の流下などにより甚大な被害が生じ、特に地形改変が大きかった中小河川では、河川生物に大きな影響が及んだ。応用生態工学会では、災害発生後、直ちに災害調査団を結成し、災害による生態系への影響調査およびその後の復旧に対する提言を行った。
 災害後、災害調査団のメンバーを中心とする河川生態学術研究会筑後川研究グループが発足し、災害後の生態系の変化等について研究が継続されることとなった。多くの中小河川で復旧事業が実施され、河道拡幅や河床掘削が行われ、豪雨災害を上回る影響が魚類等に生じる可能性があることが懸念される。
 九州北部豪雨から6年が経過した。本自由集会では、魚類の保全目標、具体的な復旧工事の方法、復旧工事による魚類への影響、環境に関連する災害復旧の制度などについて情報を共有し、今後のより良い災害普及のあり方について議論する。

【プログラム】
①災害復旧における環境目標設定:北部豪雨被災河川の魚類の事例
九州大学 鬼倉徳雄
②豪雨とその後の河川改修が魚類に与える影響
熊本大学 皆川朋子
③災害後の河川改修と見えてきた課題
九州大学 林 博徳
④国土交通省:災害復旧制度における環境への配慮
(アドバイザー制度のお話を含めていただければと思います)
⑤コメンテーター:占部城太郎(会長)、島谷幸宏(当時災害復旧調査団長)萱場祐一(河川生態学術研究会、運営委員)
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