[2901-06] 保全

[OD-5] コウノトリ育む水田における中干し時の水生動物の流出率推定と
マルチトープ併設による抑制効果の検証

*吉田 樹一¹、平峰 拓郎²、木村 純平³、糸賀 友紀¹、井上 陽人¹、佐川 志朗^1,4 (1. 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科、2. 株式会社坪口農事未来研究所、3. パタゴニア日本支社、4. 兵庫県立コウノトリの郷公園)

兵庫県豊岡市の水田にて，2022 年 7 月に中干しの落水前に水田内の水生動物をタモ網，落水時に流下する水生動物を定置網で捕獲し，水田からの流出率を算出した．その結果，49 分類群 5186 個体の水生動物が捕獲された．流出率は，殆どの分類群で 1％未満である事が明らかになった．また 2023 年 7 月に，水田退避溝(MT)が設置された水田で 2022 年と同様の調査を行った．発表では 2023 年の結果も含め，MT の有効性についても考察する．