日本教育心理学会第60回総会

講演情報

ポスター発表

[PG] ポスター発表 PG(01-76)

2018年9月17日(月) 10:00 〜 12:00 D203 (独立館 2階)

在席責任時間 奇数番号10:00~11:00 偶数番号11:00~12:00

[PG76] 実学主義に基づく「Creative Activity Check List」の運用と評価

クリエイティブ産業就職希望学生支援ツール

大原延恵1, 三上浩司#2 (1.東京工科大学, 2.東京工科大学)

キーワード:大学生, 進路決定, クリエィティブ職

問題と目的
 東京工科大学メディア学部では,ゲーム,アニメ,映像,広告などのコンテンツ制作に従事する職を志望する学生が多い。好きなだけでは,専門職として,就職することができない。専門学校卒との差別化も必要。そこで,大学カリキュラムの学びの中で,目標を持って学習していく指標としてのチェックリストを作成(三上)し,それが,機能しているのかを検証したい。

方  法
 「チェックリスト(右図)」をクリエイティブ職就職の希望者に対して2017年1月(3年生後期:就職活動本格化の直前)に実施。2018年3月の実際の進路決定先で検証した。回答人数:87名
【結果と考察】
87名中,就職決定学生数 73名(2018.3現在)
クリエイター職での進路決定者 20名
 80以上の点を取得した学生のうち60%がクリエイター職としての進路決定をしたことになる。
 点数と基準については,学生に開示しているため,点の低かった学生は,クリエイター職から別の職種に転換するきっかけとしている。79以下の学生の中には,クリエイティブ業界での別の職種,例えば,制作進行,営業などの職種で進路を決定しているものもいる。
 100以上の学生の中で,インターンシップや職場見学に行ったことで,IT業界のエンジニアなどを選んだ学生もいる。
 未内定の学生の点数が総じて低かった。職種にこだわったためなのか,そもそも意欲が低かったのかは調べる必要がある。
 「キャリアデザインⅢ」の授業内で実施したが,その授業では,「100以上は,クリエイター職を目指してよいが,50以上は,他業種と平行して活動するように」指導している。3年生のこの時点の点数で80点を取っていると,就職活動時期は,100を超えていると予測できる。
 効果としては,客観的な点を見て,低くければ,他の業種に早めに目を向けさせられたのではないか。

今後の課題
 キャリア支援という視点から見ると,3年生の1月では遅かった。入学直後からリストを開示し,少しずつ点を加えていくと目標設定しやすいのではないか。履修科目の見直し,ポートフォリオの作成,アニメJAPAN,東京ゲームショウへの参加,作品の出品など,大学生活の目標も立てやすい。
 実際の進路指導では,キャリアセンターとの情報共有など授業以外の部分での連携の工夫が必要となる。