[PH53] 小中学校教職員の異動時におけるストレスに関する研究
計量テキスト分析によるストレッサー分類・可視化の試み
キーワード:計量テキスト分析, 教師, 異動
目 的
小中学校教職員の異動時におけるストレスは,精神疾患と関わりが深いものの,休職者や通院時のインタビューといった質的情報に基づいた研究は見受けられるが,実証的研究はほとんど見当たらない。よって,本研究では異動経験のある小中学校教員を対象にアンケート調査を行い,計量テキスト分析を用いて,小中学校教職員の異動時におけるストレッサーの分類・可視化を行った。
方 法
質問内容:1.社会的属性(性別,年齢,校種)2.田中他(2003)の予備調査に準じて,一番大変だった異動体験の中で,具体的に「しんどかったこと」または「厄介と感じたこと」について自由記述で回答を求めた。(10項目以内)
調査対象:関連団体を通じてA県公立小・中・特別支援学校に勤務する教職員300名。分析対象は回答があった192名のうち,有効な記入があった190名とした。校種別内訳は小学校131名,中学校57名,特別支援学校2名であった。
倫理的配慮:兵庫教育大学大学院倫理審査委員会の承認後,依頼状に明記して調査を行った。
調査期間:2017年8月1日-2017年9月10日
分析方法:記述への計量テキスト分析には,KH Coder2.0(樋口,2015)を用いた。恣意性を排除するため,コーディングの際,必要があればその都度原文を確認し,コーディングが原文の文脈に即しているかを検証するという手続きをとった。
結 果
有効な総回答項目の延べ数は426項目であった。なお,平均回答単語数は,45.00個(SD=12.99)であった。
社会的属性ごとに共起ネットワーク図による可視化を行った。なお,Figureの精緻さと見やすさを考慮に入れ,描画数を共起関係が強いものから20に設定した。また,社会的属性と可視化されたカテゴリとの連関を検討するために,回答者単位のχ2検定を実施後,有意な結果が出たカテゴリについて,残差分析を行った(Figure 1-3)。
小中学校教職員の異動時におけるストレスは,精神疾患と関わりが深いものの,休職者や通院時のインタビューといった質的情報に基づいた研究は見受けられるが,実証的研究はほとんど見当たらない。よって,本研究では異動経験のある小中学校教員を対象にアンケート調査を行い,計量テキスト分析を用いて,小中学校教職員の異動時におけるストレッサーの分類・可視化を行った。
方 法
質問内容:1.社会的属性(性別,年齢,校種)2.田中他(2003)の予備調査に準じて,一番大変だった異動体験の中で,具体的に「しんどかったこと」または「厄介と感じたこと」について自由記述で回答を求めた。(10項目以内)
調査対象:関連団体を通じてA県公立小・中・特別支援学校に勤務する教職員300名。分析対象は回答があった192名のうち,有効な記入があった190名とした。校種別内訳は小学校131名,中学校57名,特別支援学校2名であった。
倫理的配慮:兵庫教育大学大学院倫理審査委員会の承認後,依頼状に明記して調査を行った。
調査期間:2017年8月1日-2017年9月10日
分析方法:記述への計量テキスト分析には,KH Coder2.0(樋口,2015)を用いた。恣意性を排除するため,コーディングの際,必要があればその都度原文を確認し,コーディングが原文の文脈に即しているかを検証するという手続きをとった。
結 果
有効な総回答項目の延べ数は426項目であった。なお,平均回答単語数は,45.00個(SD=12.99)であった。
社会的属性ごとに共起ネットワーク図による可視化を行った。なお,Figureの精緻さと見やすさを考慮に入れ,描画数を共起関係が強いものから20に設定した。また,社会的属性と可視化されたカテゴリとの連関を検討するために,回答者単位のχ2検定を実施後,有意な結果が出たカテゴリについて,残差分析を行った(Figure 1-3)。