日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(社会)

[P] ポスター発表(社会): P189-P226

2020年9月19日~21日

[P217] 大学受験のとらえ方のタイプによるキャリア選択自己効力感の違い

教員養成系と非教員養成系の大学生を対象として

堀井 順平 (広島大学)

Keywords:大学受験のとらえ方、キャリア選択自己効力感

本研究では,教員養成系と非教員養成系のそれぞれの大学生における,大学受験のとらえ方のタイプによるキャリア選択自己効力感の違いについて検討することを目的とした。まず,教員養成系の大学1,2年生を分析対象とし,大学受験のとらえ方のタイプに分類したところ,「肯定群」「葛藤群」「大学受験軽視傾向群」「否定群」の4群が抽出された。また,非教員養成系の大学1,2年生を分析対象とし,同様に分類したところ,「大学受験軽視群」「否定群」「肯定群」の3群が抽出された。そして,抽出された4群と3群のそれぞれを独立変数,キャリア選択自己効力感の下位尺度を従属変数として1要因分散分析を行ったところ,双方の大学生に共通して,大学受験を軽視してとらえている群や否定的にとらえている群よりも,肯定的にとらえている群の方が,一部のキャリア選択自己効力感が有意に高かった。この結果より,広範な大学生のキャリア形成に対する大学受験のとらえ直しの重要性が示唆された。