日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(社会)

[P] ポスター発表(社会): P189-P226

2020年9月19日~21日

[P218] 稼ぎたい・稼げるという意識をもつためには?

稼得意識と自立,人生への満足度との関連

松並 知子1, 上野 淳子2 (1.同志社大学, 2.四天王寺大学)

Keywords:お金、自立、満足度

「自ら稼ぐ意志」である稼得意識はどのような要因と関連しているのかを検討するため,大学生を対象に,稼得意識,人生に対する満足,経済的:リスクマネジメント,自立:主体的自己,自立:社会的関心,お金に関するトークについて調査を実施した。その結果,稼得意識には,「稼得自信」「稼得意欲」「稼得軽視」の3因子が見出された。ジェンダー差では,「稼得意欲」「稼得軽視」「経済的自立:リスクマネジメント」「自立:社会的関心」については男性の方が有意に高得点であった。またジェンダー別に,各変数間で相関分析を行った結果,「稼得自信」は,男女ともに「稼得軽視」以外のいずれの変数とも有意な相関が見られ,「稼得意欲」は,男女ともに自立尺度との間には有意な相関が見られたが,「人生に対する満足」と「経済的リスクマネジメント」との関連は見られなかった。「お金に関するトーク」は「稼得自信」とも「稼得意欲」とも関連が見られた。