[P] ポスター発表（社会）: P189-P226

[P225] 子どもを育む学校・家庭・地域間連携に関する研究（6）

教師のチームワークが社会的目標構造を介して学級適応感および学級の荒れに及ぼす影響

^○吉田 琢哉¹, 吉澤 寛之², 浅野 良輔³, 玉井 颯一⁴, 吉田 俊和¹ (1.岐阜聖徳学園大学, 2.岐阜大学, 3.久留米大学, 4.高知工科大学)

Keywords:教師のチームワーク、社会的目標構造、学級適応

小中学校の教員には管理職や同僚との間のみならず，地域住民との協力，すなわちチームワークが求められる。チームワークの発揮により教師の精力的な業務への従事が促されることから，教師のチームワークは学級内での適切な働きかけを通して子どもの学級適応を高め，学級の荒れを防止する効果が期待される。本研究では，小学校6年生と中学3年生およびその学級担任を対象に，担任教師のチームワークが学級の社会的目標構造および子どもの学級適応感と学級の荒れに及ぼす影響を検討した。マルチレベル構造方程式モデリングを用いて検討したところ，教師のチームワークは学級レベルの目標構造に対して正の影響が見られた。学級の荒れに対しては直接的な負の影響が，学級適応感に対しては直接的な影響に加え，社会的目標構造を介しての間接効果が有意であった。このことから，学級担任がチームワークを発揮しているほど適切な学級経営がなされ，子どもが快適に学校生活を送る環境が整うことが伺える。