日本地質学会第128年学術大会

実行委員会より

日本地質学会は,愛知県名古屋市の名古屋大学東山キャンパスにて,第128年学術大会(2021年名古屋大会)を9月4日 (土)~7日(火)に開催します.基本的にオンライン方式による開催となりますが,9月5日(日)のみ名古屋大学東山キャ ンパスの理学部坂田・平田ホールで特別セッションと市民講演会を開催する予定です.ただし,状況次第では現地開催を中 止して完全オンライン方式による実施への変更の可能性もあります.

学術大会期間中には多様な学問領域が議論されます.この学問的な多様さは,生物の多様さと同様に,学問領域の健全 さ,強さを示しています.研究領域が広く,様々な手法で問題と取り組み,異なる研究領域の研究者と触れ合うことが地質 学の強みであると同時に,新たな展開を生むことにもつながります.新型コロナウイルス感染症は,私たちの行動を制約し て学術的な交流の場をオンラインに移行させましたが,参加者全員にとって,大会が自身の研究成果の発表の場,さらなる 研究の展開の場,情報交換の場,そしてオンラインではありますが「旧友」に出会い,近況を互いに語らう場となることも 期待しています.

名古屋近辺では,日本の地質を見直すきっかけとなった美濃帯の中古生界,愛知県の石にも選定された師崎層群の深海性 化石群を始め,多様な地質体を観察することができます.残念ながら新型コロナウイルス感染症対策のため巡検会を開催す ることが困難となりましたが,現状が回復した暁には機会を見つけられて是非現地に足をお運びください.

名古屋大会が研究に関する活発な議論の場となり,これからの地質学を発展させる機会となることを望んでいます.その ために,大会実行委員会一同,開催に向けて頑張りたいと思います.皆様の128年学術大会へのご参加を心からお待ちして います.
2021年5月
日本地質学会第128年学術大会(2021名古屋大会)
実行委員会委員長 大路樹生