一般社団法人日本老年歯科医学会 第29回学術大会

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シンポジウム

特別講演

学術シンポジウム
口腔機能低下症のアウトカムと評価基準の再評価

2018年6月23日(土) 14:10 〜 16:00 第1会場 (8F 大ホール)

座長:水口 俊介(東京医科歯科大学大学院高齢者歯科学分野)

[S6-3] 口腔機能低下症診断における低舌圧の再考

○津賀 一弘1 (1. 広島大学大学院医歯薬保健学研究科先端歯科補綴学)

【略歴】
1985年 広島大学歯学部卒業
1989年 広島大学大学院歯学研究科修了
1989年 広島大学歯学部助手
1991年 広島合同庁舎診療所歯科医師
1993年 広島大学歯学部助手
1994年 広島大学歯学部附属病院講師
1995年~1996年 文部省在外研究員
2002年 広島大学大学院助教授
2014年 広島大学大学院教授
日本老年歯科医学会学術委員会副委員長
日本補綴歯科学会専門医・指導医
日本咀嚼学会健康咀嚼指導士
医学中央雑誌で「舌圧」and「高齢者」を検索すると,2012~2013年の25件(会議録を含む)から,2014~2015年の53件,2016~2017年の91件と大きく増加しており,近年わが国において舌圧の観察・評価が広く応用されて来ていることがわかる。また,簡便な舌圧検査の普及が進むとともに,柏スタディに代表されるように,質の高い新たな知見も明らかになってきている。口腔機能低下症の診断のための低舌圧については,2016年に本学会が提唱した基準(30 kPa未満)がある。一方,直近の研究報告では,独自のカットオフ値を用いているものもある。これらをどのように考え合わせ,口腔機能低下の詳細な診断と管理に結び付けていくべきであるかを検討し,口腔機能低下症のさらなる理解に資する討論を期待したい。