GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

経済

2023年10月29日(日) 09:40 〜 10:40 E会場 (C-301 C棟3階)

座長: 馬塲 弘樹 (一橋大学)

10:00 〜 10:20

[E6-04] 衛星画像と所得に関する統計情報を用いた建物単位の所得水準の推定

*山野寺 瞭太1、秋山 祐樹2、宮﨑 浩之3 (1. 東京都市大学 総合理工学研究科 建築・都市専攻、2. 東京大学 建築都市デザイン学部 都市工学科、3. 東京大学 空間情報科学研究センター)

キーワード:衛星画像, 深層学習, 所得水準, 建物, 統計

開発途上国の多くの都市では、近年急激な人口増加という課題に直面している。しかし、現状の人口分布を把握できる統計が十分に整備されていないため、効果的な都市計画の策定が困難となっている。近年では衛星画像から人口が分布する建物を推定することで人口分布を把握する手法の開発が進められている。しかし、世帯人数はその世帯所得と大きな関係があるため、建物ごとの所得の水準を推定する手法が求められている。既存研究として現地でのヒアリング調査の結果を教師データとした世帯所得推定の試みはあるものの、精緻なデータを用いた検証は行われていない。そこで本研究では、所得に関する統計が整備された日本を対象に、衛星画像を用いて建物単位の所得水準を推定する手法の提案とその検証を行った。この手法は、人口分布のより正確な把握だけでなく、人口分布の時系列分析にも拡張でき、都市の成長傾向や質の評価にも有用であると考えられる。