第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

教育講演

[EL1] クリティカルケア看護師のワークエンゲージメントを高める

2022年6月11日(土) 10:00 〜 11:00 第3会場 (国際会議場 国際会議室)

座長:春名 純平(札幌医科大学附属病院)
演者:卯野木 健(札幌市立大学看護学部)

10:00 〜 11:00

[EL1-01] クリティカルケア看護師のワークエンゲージメントを高める

○卯野木 健1,2 (1. 札幌市立大学看護学部、2. 手稲渓仁会病院)

キーワード:ワークエンゲージメント、看護管理

さて、「ワークエンゲージメント」なるお題をもらった私は多少、混乱している。ワークエンゲージメントとは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態(Wikipedia)ということらしい。なるほど、雰囲気はわかる。しかし、私は看護師長の経験はあれど、看護管理学を専門としているわけではないし、ファーストレベルも受講していない。ただ、看護師長時代は、どうやって、スタッフに楽しく働いていただけるか?を常に考えていたことは事実だ。なので学術的なことでなくとも、なにか語ることは可能であろう。仕事で考えると複雑になるかもしれない。草野球に例えてみよう。「草野球に関連するポジティブで充実した心理状態」を作り出すにはどうしたらよいのだろう。まずは、やはり試合に出れたほうが良い。みんなに認められたい。こういうことが満たされると、ポジティブ方向に向かうだろう。今まで8番だったのが4番に抜擢されたら、緊張しつつも期待に答えようとするだろう。前日の素振りも力が入ったものになる。これ、看護で例えると、優秀な看護師として認められることだろう。周囲のスタッフから、あるいは医師から、上司から、あるいは何かの資格を取得する、も同じかと思う。また、試合に勝つほうが負けるよりもポジティブだろう。うまく急変の予兆を見つけた、患者を助けることができたり、喜んでもらえた、などもそうだが、質の指標が向上した、はチームで行う分、勝った気がするだろう。また、仲間がいることも重要だ。喜びや悔しさを共有できる仲間がいるから、次の試合に向けた練習にも前向きに取り組める。「草野球エンゲージメント」はこのように作り出すことが可能かもしれない。え?草野球はそもそも好きな人がやっているわけで、仕事としての看護は必ずしもそうじゃなかったりするから難しいんじゃないの?と思ったあなた、良い質問ですね。この答えは一緒に考えようじゃありませんか。