第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

招聘講演

[IL2] 米国のECMO療法最前線−ECMOスペシャリストからのメッセージ−

2022年6月11日(土) 14:50 〜 15:50 第3会場 (国際会議場 国際会議室)

座長:道又 元裕(Critical Care Research Institute(CCRI))
演者:ピーターソン 由紀(Michigan Medicine, University of Michigan, ECMO Program)

14:50 〜 15:50

[IL2-01] 米国のECMO療法最前線 −ECMOスペシャリストからのメッセージ−

○ピーターソン 由紀1 (1. Michigan Medicine, University of Michigan, ECMO Program)

キーワード:ECMO、ECMOスペシャリスト

2009年に、インフルエンザH1N1の流行により、成人におけるECMOの使用が、脚光を浴びました。テクノロジーの発展によりECMOを簡便に使用できるようになり、またECMO使用患者の生存率も上がり、ECMOは、稀な治療ではなくなりました。そしてまた、今回のCOVID-19によるパンデミックでは、ECMOという言葉が、テレビなどのメディアでも紹介されるなど、一般的にも知られるようになったと思います。
ECMOというものが身近になったとはいえ、かなりの侵襲的な治療法であることには変わりありません。今回、アメリカにおける、ECMOスペシャリストの仕事内容や、患者管理の実際、ケアのポイントなどをアメリカのコロナ事情なども交えてお伝えしたいと思います。
しかしながら、この2年間、パンデミックということで、色々規制を強いられたり、クリティカルケア看護師として、患者の家族がベッドサイドにいない寂しい最後を看取るなど、色々な辛い思いがあったかと思います。また、さまざまなことが、世界各地で起きており、世界中で、かなりの医療者が、燃え尽き症候群になっていることは、明らかです。ですので、ここは、あまりシビアにならず、リラックスモードで、アメリカのECMO、看護事情をご紹介できればと思います。