10:00 〜 10:50
[PS1-01] V-V ECMO装着患者のケア
キーワード:V-V ECMO、COVID-19
体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)は、1972年に重症呼吸不全患者における最初の救命例が報告されて以降、成人の重症呼吸不全に対する有効性に関して議論や研究がなされてきたが、その結果は芳しくなかった。2009年に流行したH1N1インフルエンザでは、ECMOによって多くの重症呼吸不全患者が救命されたが、主に経験不足や管理の難しさ、適切なデバイスや資機材の欠如による影響で日本の生存率は他の先進国と比べて大きく劣っていた。この経験から、ECMO管理の質向上を目的にECMOプロジェクトが発足し、海外ヘスタッフを派遣し、ECMO講習会で知識・技術などのECMO管理の質向上を図り、現在では、世界でもトップクラスの生存率を誇っている。
2019年より始まったCOVID-19のパンデミックは、2年近く経過しており、今もなお第6波の渦中にある。さまざまな治療薬やワクチンが開発されてきたが、重症化した患者に有効な治療法はいまだ十分には開発されておらず、人工呼吸器や静脈-静脈体外式膜型人工肺(V-V ECMO)を用いた支持療法を行っている現状にある。WHOのガイドラインにもECMO導入が指針として示されており、当院の救命救急センターでは、ECMOセンターとして2020年4月より人工呼吸器やECMO管理を必要とする重症COVID-19患者の受け入れを開始した。当初は、COVID-19についての情報や管理方法・感染対策について、明確な情報がない状態であり、当院でのV-V ECMO症例も年間約5、6例と少なく、医師・看護師ともに不慣れな状態での受け入れ開始であった。受け入れ病床は、救命救急センターの病床を縮小し、重症COVID-19患者をこれまでに73症例を受け入れ、42症例にV-V ECMOを導入し管理を行った。当院での生存率は77.8%であり、人工呼吸器やV-V ECMOの管理を行ううえで、Lung restによる呼吸管理や回路内圧管理、腹臥位療法など、多職種で協力しながら、医療・看護を提供している。そのなかで、凝固障害や回路内血栓、褥瘡、神経障害などのトラブルを経験しながらも、多職種で協力し、問題解決を行っていくことで当センターでのECMO管理方法が少しずつ確立してきている。
より安全で質の高いECMO装着患者に対する看護を提供するためには、我々看護師の役割も重要であり、特にECMO中の患者を担当する看護師には、通常の重症患者を看護する力に加えて、ECMOの構造や原理を踏まえ、機械的合併症や身体的合併症を早期に発見する力が必要となる。今回のプラクティスセミナーでは、当院での経験を基に、ECMOの仕組みや導入から離脱までの押さえておきたい看護のポイントを紹介する。
2019年より始まったCOVID-19のパンデミックは、2年近く経過しており、今もなお第6波の渦中にある。さまざまな治療薬やワクチンが開発されてきたが、重症化した患者に有効な治療法はいまだ十分には開発されておらず、人工呼吸器や静脈-静脈体外式膜型人工肺(V-V ECMO)を用いた支持療法を行っている現状にある。WHOのガイドラインにもECMO導入が指針として示されており、当院の救命救急センターでは、ECMOセンターとして2020年4月より人工呼吸器やECMO管理を必要とする重症COVID-19患者の受け入れを開始した。当初は、COVID-19についての情報や管理方法・感染対策について、明確な情報がない状態であり、当院でのV-V ECMO症例も年間約5、6例と少なく、医師・看護師ともに不慣れな状態での受け入れ開始であった。受け入れ病床は、救命救急センターの病床を縮小し、重症COVID-19患者をこれまでに73症例を受け入れ、42症例にV-V ECMOを導入し管理を行った。当院での生存率は77.8%であり、人工呼吸器やV-V ECMOの管理を行ううえで、Lung restによる呼吸管理や回路内圧管理、腹臥位療法など、多職種で協力しながら、医療・看護を提供している。そのなかで、凝固障害や回路内血栓、褥瘡、神経障害などのトラブルを経験しながらも、多職種で協力し、問題解決を行っていくことで当センターでのECMO管理方法が少しずつ確立してきている。
より安全で質の高いECMO装着患者に対する看護を提供するためには、我々看護師の役割も重要であり、特にECMO中の患者を担当する看護師には、通常の重症患者を看護する力に加えて、ECMOの構造や原理を踏まえ、機械的合併症や身体的合併症を早期に発見する力が必要となる。今回のプラクティスセミナーでは、当院での経験を基に、ECMOの仕組みや導入から離脱までの押さえておきたい看護のポイントを紹介する。