第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

プラクティスセミナー

[PS3] クリティカルケアにおける栄養管理の考え方

2022年6月11日(土) 12:00 〜 12:50 第2会場 (国際会議場 11会議室)

12:00 〜 12:50

[PS3-01] クリティカルケアにおける栄養管理の考え方

○平敷 好史1 (1. 那覇市立病院 集中治療室)

キーワード:栄養管理

クリティカルケア領域における栄養管理の重要性が叫ばれてから久しいが、現段階においても、必要な投与エネルギーや投与タンパクなどの栄養管理の基本的な事項がいまだ未解決のままとなっている。その理由として、生体が自らに加わった侵襲に対しての宿命的な生体反応があげられる。
生体は自らに加わった侵襲に対して、生命活動を維持させるため、神経・内分泌、免疫反応を惹起しエネルギー代謝亢進を行う。しかし、同時にこの反応は、自らの体を取り崩し生命活動に必要なエネルギーを産生する内因性エネルギーの供給を招く。これらは侵襲の程度に応じて変化するため、加わる侵襲が大きくなれば、その分、エネルギー代謝亢進と内因性エネルギーの供給は増幅すると考えられている。一般的には侵襲の程度は可視化・数値化できないため、侵襲により、どの程度エネルギー代謝亢進と内因性エネルギーの供給が行われているのか把握する術がないため、おのずと必要な投与エネルギーや投与タンパクが不明確となる。
そのためクリティカルケア領域における栄養療法は、侵襲が加わった生体の反応を考慮しながら、過不足の少ない至適なエネルギーをいかに安全に投与できるのかが重要となってくる。
本邦において、現時点では殆どの施設で急性期の栄養管理の多くを看護師が担っている現状があり、クリティカルケア領域での栄養療法の成否は看護師にかかっていると言える。 クリティカルケア領域の栄養管理については、まだ解明されていないことも多くあり、渾渾沌沌とした中で、各施設で試行錯誤しながら、医師、看護師、コメディカルと共に栄養管理を取り組んでいる事が多いと思われる。
本セミナーでは、クリティカルケア領域の看護師に必要な、侵襲を受けた生体反応と代謝動態の関係、栄養療法の基礎知識、そして合併症をなるべく少ない栄養管理の実際と共有方法を解説する。