第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

シンポジウム

[SY4] 一歩進んだPICSケア -患者が入院前の生活を取り戻すために私たちができること-

2022年6月11日(土) 13:10 〜 14:50 第8会場 (総合展示場 E展示場)

座長:木下 佳子(日本鋼管病院)
   卯野木 健(札幌市立大学)
演者:高橋 健二(山口県立総合医療センター)
   春名 純平(札幌医科大学附属病院)
   古厩 智美(さいたま赤十字病院 高度救命救急センターHCU)
   對東 俊介(広島大学病院 診療支援部リハビリテーション部門)
   江尻 晴美(中部大学生命健康科学部保健看護学科)

14:10 〜 14:30

[SY4-04] ICUサバイバーの身体障害の評価と対策

○對東 俊介1 (1. 広島大学病院 診療支援部リハビリテーション部門)

キーワード:PICS

重症患者に生じる集中治療後症候群(post-intensive care syndrome:PICS)の一つに、身体障害がある。身体障害は、認知機能障害や精神機能障害と同様に著しく生活の質(Quality of life: QOL)を低下させるため、予防・管理すべき重要な問題である。2012年に出版された米国集中治療医学会のステークホルダーらの会議報告書の中には、PICSの身体障害として、肺機能障害、神経筋障害、身体機能障害の3つの要素が記載されている。各障害の概要と評価方法、主要なリスク因子、経過、管理の提案について解説する。また、最近の知見としてFrailtyについてとCOVID-19感染症による身体障害についても紹介する。