[O9-02] 救急看護を志望した看護師のモチベーション維持に与える要因
Keywords:志望動機、モチベーション、救急看護
救急看護を志望した看護師のモチベーション維持に与える要因
石橋 美幸, 城丸 瑞恵
【目的】救急看護師の職務継続の支援を検討するために、本研究では、救急看護を志望した看護師のモチベーション維持の要因について明らかにする。
【方法】救急看護を志望してA高度救命救急センターに新卒で配属され、まだ初期診療を経験していない看護師3名を対象とした。インタビューガイドを用いて、救急領域に志望した動機、勤務している中でモチベーションが向上した時期・状況などについて、半構成的面接を実施し、データ収集を行った。分析方法は、データを逐語録に起こしてコード化し、サブカテゴリー、カテゴリーを抽出した。分析の信頼性・妥当性を確保するために逐語録を何度も読み、カテゴリー化までのプロセスを質的研究の経験者である共同研究者間で検討を行った。
【倫理的配慮】A病院看護研究倫理審査専門委員会による承認を得て実施した。
【結果】分析の結果、モチベーションに関して、25コード、7サブカテゴリー、4カテゴリーを抽出した。カテゴリーは、志望した部署に配属されたことで感じる意欲を表す<救急配属志望の実現>、思い描いていた救急看護を実践できたという実感がモチベーションに与える影響を表す<救急看護実践の実感>、自身のキャリア開発のため次のステップアップの方法が明確化されていることによる意欲を表す<キャリア開発へのステップアップの明確化>、入職後から様々な学びと成長を感じていたが慣れてきた頃に感じる停滞感を表す<ステップアップへの停滞感>で構成された。
【考察】救急看護を志望している人は、配属希望が叶ったこともモチベーションに繋がっていたことが明らかになった。これは、希望していた救急看護を実感し、専門性を獲得したいという気持ちが高まるからであると考えられる。そのため、早期から初期診療看護に携わるなどの、救急看護実践の実感を持てるような支援が必要と考える。また、対象者は自身のキャリア開発を思い描いており、キャリアアップの方法を明確に提示することで、短期目標ができモチベーションに繋がっていた。中にはステップアップが進まず停滞感を感じることはあったが、次のステップへの課題を自らが見出し、それを乗り越えることで、結果的にモチベーションの維持に繋がっていた。そのため、ステップアップを明確化したカリキュラムでの指導を継続していくことが重要であると考える。
石橋 美幸, 城丸 瑞恵
【目的】救急看護師の職務継続の支援を検討するために、本研究では、救急看護を志望した看護師のモチベーション維持の要因について明らかにする。
【方法】救急看護を志望してA高度救命救急センターに新卒で配属され、まだ初期診療を経験していない看護師3名を対象とした。インタビューガイドを用いて、救急領域に志望した動機、勤務している中でモチベーションが向上した時期・状況などについて、半構成的面接を実施し、データ収集を行った。分析方法は、データを逐語録に起こしてコード化し、サブカテゴリー、カテゴリーを抽出した。分析の信頼性・妥当性を確保するために逐語録を何度も読み、カテゴリー化までのプロセスを質的研究の経験者である共同研究者間で検討を行った。
【倫理的配慮】A病院看護研究倫理審査専門委員会による承認を得て実施した。
【結果】分析の結果、モチベーションに関して、25コード、7サブカテゴリー、4カテゴリーを抽出した。カテゴリーは、志望した部署に配属されたことで感じる意欲を表す<救急配属志望の実現>、思い描いていた救急看護を実践できたという実感がモチベーションに与える影響を表す<救急看護実践の実感>、自身のキャリア開発のため次のステップアップの方法が明確化されていることによる意欲を表す<キャリア開発へのステップアップの明確化>、入職後から様々な学びと成長を感じていたが慣れてきた頃に感じる停滞感を表す<ステップアップへの停滞感>で構成された。
【考察】救急看護を志望している人は、配属希望が叶ったこともモチベーションに繋がっていたことが明らかになった。これは、希望していた救急看護を実感し、専門性を獲得したいという気持ちが高まるからであると考えられる。そのため、早期から初期診療看護に携わるなどの、救急看護実践の実感を持てるような支援が必要と考える。また、対象者は自身のキャリア開発を思い描いており、キャリアアップの方法を明確に提示することで、短期目標ができモチベーションに繋がっていた。中にはステップアップが進まず停滞感を感じることはあったが、次のステップへの課題を自らが見出し、それを乗り越えることで、結果的にモチベーションの維持に繋がっていた。そのため、ステップアップを明確化したカリキュラムでの指導を継続していくことが重要であると考える。