一般社団法人 日本LD学会 第25回大会(東京)

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[JB7] 崩れない通常学級をつくるための秘訣

発達障害のある子どもが安心して過ごせる学級づくり

2016年11月19日(土) 12:00 〜 13:30 414 (会議センター4階)

企画者:松久眞実(プール学院大学),司会者:ゴトウサンパチ(高校教員),話題提供者:阿部利彦(星槎大学),話題提供者:片岡寛仁(小田原市豊川小学校),話題提供者:松久眞実(プール学院大学),指定討論者:霜田浩信(群馬大学)

12:00 〜 13:30

[JB7] 崩れない通常学級をつくるための秘訣

発達障害のある子どもが安心して過ごせる学級づくり

松久眞実1, ゴトウサンパチ2, 阿部利彦3, 片岡寛仁4, 霜田浩信5 (1.プール学院大学, 2.高校教員, 3.星槎大学, 4.小田原市豊川小学校, 5.群馬大学)

【企画の趣旨】特別支援教育が始まって9年が過ぎ、校内委員会や特別支援教育コーディネーターの配置、巡回相談や専門家チームの派遣など一定の充実が見られるようになってきた。しかし、通常学級での発達障害のある子どもの支援はいまだ多くの課題を抱えている。都市部に限らず多くの地域で、落ち着かない学級が散見され、生徒指導上の問題行動も頻発している。学級が崩れると、まず一番に居心地が悪くなるのは、発達障害のある子ども達である。子ども達が立ち歩き教室が騒々しくなり、興奮し暴言が飛び交い、その結果トラブルが起こる。トラブルに巻き込まれるのは、発達障害のある子どもであることが多い。子どもも傷つき担任も疲弊しながら、ヘトヘトな毎日を過ごしている。
しかし、それに反して秩序のある落ち着いた学級で過ごしている子ども達もいる。たまたま、運がいいだけではなさそうに見える。そうした学級の担任は、特別支援教育の視点を持った学級経営をしていることが多い。支援の必要な子どもの行動についてアセスメントしながら、特性に沿った関わりをしている。「やりたくない」と言って拗ねる子どもの行動は、どのような心理的背景があるのか読み解く力を持っている。担任に対する反抗だと短絡的に捉えるのではなく、問題の意味が理解できないのではないか、書くことが苦手なのか、勉強道具が揃っていないのか、過去の失敗体験から取り組むのを怖れているのか、等アセスメントしながら子どもの行動を理解する力が担任に求められているのである。本シンポジウムでは、3人の話題提供者を通して通常学級における崩れない学級づくりの手だてについて、検討したい。

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