16:00 〜 17:30
[JD9] 読み書きに困難のある児童に応じたマルチメディアデイジー図書を活用した実践的研究
【企画の趣旨】2016(平成28)年度から施行された障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)では、障害者に対して合理的配慮を行うことが求められている。教育分野における合理的配慮として教科書を含む教材については、障害特性に応じたデジタル教科書・教材を用いた教育の情報化が推進されており、合理的配慮及びその基礎となる基礎的環境整備が必要とされている。
近年のデジタル技術の進歩により録音図書、デイジー図書が普及、さらには音声に加えて同じ内容のテキストや画像も表示可能な「マルチメディアデイジー図書」が普及しつつある。
また、2008(平成20)年に制定された、障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進に関する法律(以下、教科書バリアフリー法)では、障害のある児童生徒のための教科書の一つとして含まれるている。デイジー(DAISY)とは、デジタルDigitalアクセシブルAccessibleインフォメーションInformationシステムSYstemの略であり、カセットテープへの録音でなく、最終的にはCDへの録音をねらうデジタル録音図書、その国際標準規格としてデイジーコンソーシアム(本部スイス)が開発維持しているデジタル録音図書を製作するための仕様及びシステムである。LD(Learning Disabilities:学習障害)、視覚障害、肢体不自由などの読み書きに困難のある児童生徒にとって、有効な支援となることがこれまでの研究でも明らかにされている(金森他,2010;金森他,2011;金森他,2012)。
読み書きに困難のある児童生徒の学習特性に応じた活用が可能であるマルチメディアデイジー図書は、教育における合理的配慮として、一斉指導や個別学習等に取り入れていくことが求められる。そのため、マルチメディアデイジー図書を必要な時にいつでも活用できる環境を整備することが必要である。しかし、実践的研究の報告は少なく、今後取り組むべき課題であると言える。
そこで本シンポジウムでは、様々な取り組みを通して、マルチメディアデイジー図書の活用に関する現状と課題を明らかにし、今後の展望を行うことを目的とする。
近年のデジタル技術の進歩により録音図書、デイジー図書が普及、さらには音声に加えて同じ内容のテキストや画像も表示可能な「マルチメディアデイジー図書」が普及しつつある。
また、2008(平成20)年に制定された、障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進に関する法律(以下、教科書バリアフリー法)では、障害のある児童生徒のための教科書の一つとして含まれるている。デイジー(DAISY)とは、デジタルDigitalアクセシブルAccessibleインフォメーションInformationシステムSYstemの略であり、カセットテープへの録音でなく、最終的にはCDへの録音をねらうデジタル録音図書、その国際標準規格としてデイジーコンソーシアム(本部スイス)が開発維持しているデジタル録音図書を製作するための仕様及びシステムである。LD(Learning Disabilities:学習障害)、視覚障害、肢体不自由などの読み書きに困難のある児童生徒にとって、有効な支援となることがこれまでの研究でも明らかにされている(金森他,2010;金森他,2011;金森他,2012)。
読み書きに困難のある児童生徒の学習特性に応じた活用が可能であるマルチメディアデイジー図書は、教育における合理的配慮として、一斉指導や個別学習等に取り入れていくことが求められる。そのため、マルチメディアデイジー図書を必要な時にいつでも活用できる環境を整備することが必要である。しかし、実践的研究の報告は少なく、今後取り組むべき課題であると言える。
そこで本シンポジウムでは、様々な取り組みを通して、マルチメディアデイジー図書の活用に関する現状と課題を明らかにし、今後の展望を行うことを目的とする。
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