11:00 〜 12:30
[JF2] 性の問題行動をもつ子どもたちへの支援
発達障害・知的障害のある児童・青年の理解と支援
【企画の趣旨】性に関する問題は他の問題と比べて特殊性を伴う。性行動そのものは生命誕生のための欠かせない営みであり、極めてプライベートな性質をもっている。傷害・殺人事件などはそもそもその行為自体が犯罪に相当するが、例えば強姦では相手の同意があった、なかったなど当事者間の関係性で犯罪になるかが分かれたりすることもあり、性行動自体が犯罪行為になるわけではない。発達上の課題を抱える子どもたちの性行動はさらに複雑である。特別支援学校や児童福祉施設などから性の問題行動について困っているケースもよく耳にする。子どもがエッチな本ばかり読む、異性の前でいきなりパンツを下す、といったものから、異性の身体を触る、援助交際をしている、好きな相手に自分の尿や精子を渡す、といったものまで多岐に渡る。おそらく学校教育現場の先生方の多くも同様なケースに遭遇されその理解と対応に苦慮されていることが想定される。ここでは性の問題行動について特に発達障害・知的障害をもつ子どもの捉え方、性教育、性の問題行動への介入について、矯正施設と特別支援学校での実践例を紹介しながら、支援の提案と今後の課題についてフロアと議論を深めたい。なお小栗正幸先生は発達障害や非行をご専門とされ、その中で性の問題行動をもつ子どもへの対応にも精通されており、多くの示唆を頂きたく指定討論者をお願いした。
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