11:00 〜 12:30
[JF6] 発達障害児者の支援におけるMSPA(発達障害の特性別評価法)の活用
各ライフステージにおける支援事例を通して
【企画の趣旨】平成17年4月に「発達障害者支援法」が施行され、また平成19年4月からは「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられたことなどから、発達障害のある児童生徒に対する義務教育段階での支援教育への意識は高まっている。支援は、対象児の発達面の評価と結び付いており、適切な理解、評価なしには支援目標の設定が難しい。そのような事情から、医療との連携のニーズが高まり、発達障害診断可能な機関も増えている。しかしながら、発達障害特性(以下、特性とする)の強弱は一人ひとり異なるため、たとえ診断が出たとしても、それだけで支援プログラムが決定されるわけではない。また、診断閾値前後の児童・生徒の場合は、特性の見落としによる不適切な対応から二次的な問題を引き起こす恐れもある。さらに、特性が疑われたとしても、集団場面で周囲に影響を及ぼす程でないため、特性への理解の必要性が共有されないまま義務教育期間が終了し、次のライフステージにおいてうまく適応できず、問題が顕著になる、といった例も現実にみられる。
京都大学の船曳康子氏の開発によるMSPA(Multi-Dimensional Scale for PDD & ADHD:右図)は、診断の有無に関わらず、14項目の特性ごとに支援度を評定することで理解と支援をつなげることができるものである。われわれは、昨年度の本学会の大会で、「発達障害の『一面的な捉え方』から『多面的な特性把握』へ~発達障害の特性理解用レーダーチャート(MSPA)の活用を目指して~」と「学校現場における発達障害特性別チャート(MSPA)の活用~アセスメントから支援へどうつなげるか~」の2つの自主シンポジウムを企画し、MSPA概念の紹介や学校現場等におけるMSPAの活用可能性について検討した。今回は、小学生・中学生・大学生の事例を通して、ライフステージごとのMSPAの活用可能性について検討する。また、現状の特別支援教育における移行支援の課題にもせまりたい。
京都大学の船曳康子氏の開発によるMSPA(Multi-Dimensional Scale for PDD & ADHD:右図)は、診断の有無に関わらず、14項目の特性ごとに支援度を評定することで理解と支援をつなげることができるものである。われわれは、昨年度の本学会の大会で、「発達障害の『一面的な捉え方』から『多面的な特性把握』へ~発達障害の特性理解用レーダーチャート(MSPA)の活用を目指して~」と「学校現場における発達障害特性別チャート(MSPA)の活用~アセスメントから支援へどうつなげるか~」の2つの自主シンポジウムを企画し、MSPA概念の紹介や学校現場等におけるMSPAの活用可能性について検討した。今回は、小学生・中学生・大学生の事例を通して、ライフステージごとのMSPAの活用可能性について検討する。また、現状の特別支援教育における移行支援の課題にもせまりたい。
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