11:00 〜 12:30
[JF9] 聴覚と視覚の発達から考える困り・1
聴覚から考える発達の困り
【企画の趣旨】近年、LDは高次脳機能障害であるとの見解が支配的である。そうした文脈の中で、ADHDやASD、あるいは視覚認知障害との関連性が議論されている。一方、コミュニケーションの基本となる「きこえ」については難聴かそうでないかの議論があってもLDとの関連性から議論が深められたことはない。「きこえの困り」は、当事者である児童生徒にとっては「聞こえていないから分からない」のであるが、教育者は児童生徒の「認知と行動」ばかりに関心が向かってしまいその背景にある「よく聞こえていない理由」、「正しく聴こえていない理由」、「正しく理解できていない理由」まで思いをよせて、そうした問題に取り組んでいることはきわめて少ない。
本セッションでは、「聞こえるが、聴こえない」と訴える聴覚情報処理障害(Auditory processing disorder、以下 APD)児の病態と教育現場での対処法についての解説(小渕)、そうした学びの困りのメカニズムについて音韻情報処理の障害という視点から掘り下げ(川崎)、最後に臨床の立場から耳鼻咽喉科疾患の看過がもたらすリスクを聴覚の可塑性の視点を絡めながら考察する(中川)。
見えない障害である「聴こえのこまり」の病態と諸相をともに学び、教育の現場で取り組むべき課題を明らかにし、LDへの聴覚から見た新しい取り組みのあり方をディスカッションしていく。
本セッションでは、「聞こえるが、聴こえない」と訴える聴覚情報処理障害(Auditory processing disorder、以下 APD)児の病態と教育現場での対処法についての解説(小渕)、そうした学びの困りのメカニズムについて音韻情報処理の障害という視点から掘り下げ(川崎)、最後に臨床の立場から耳鼻咽喉科疾患の看過がもたらすリスクを聴覚の可塑性の視点を絡めながら考察する(中川)。
見えない障害である「聴こえのこまり」の病態と諸相をともに学び、教育の現場で取り組むべき課題を明らかにし、LDへの聴覚から見た新しい取り組みのあり方をディスカッションしていく。
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