15:00 〜 16:30
[JH6] 気になる子もクラスのみんなと育ち合う保育デザイン
「CLMと個別の指導計画」を活用して
【企画の趣旨】近年、発達障害や発達に課題のある”気になる子”が増えていると言われている。保育所・幼稚園・学校等の担任から対応について相談を受けることが多い。なかでも、小学生高学年や中学生のケースでは、暴言・暴力の反社会的な行動や不登校に代表される非社会的な行動等が重症化している。その子どもたちの成育歴を振り返ってみると、幼児期からすでに“ちょっと気になる姿”が観察されている。しかし、幼児期に適切な支援がなされず、年を重ねるに従い重症化していくケースが認められる。
そこで、三重県では、幼児期に早期発見・支援ができ、小学校に引き継ぐことのできるツール「CLM(Check List in Mie)と個別の指導計画」を開発した。「CLMと個別の指導計画」は、保育所・幼稚園等での発達課題のアセスメントと指導計画をセットしたツールである。
保育者は、子どもの行動をチェックリストに沿って観察し、気になる行動のエピソードから要因を分析する。その要因に対して、具体的な支援を実践し、評価する。具体的な支援は、日々の保育の中で自己肯定感の回復と育成ができるように、クラスの子も気になる子も一緒に取り組める保育デザインである。
また、子ども支援にかかる保健・福祉・教育の関係者が協働して観察や検討会を行い、子どもの共通理解と多角的な支援方法の考案、具体的な支援の引き継ぎを実施する。
実践した保育者に対する2015年度のアンケート結果によると、①気になる子の問題行動が軽減した93% ②クラスの他の子にも効果があった91%であった。保育者のスキルアップに関しては、①子どもをよく観察するようになった95% ②行動の要因や気持ちがわかった89%であった。このことから、「CLMと個別の指導計画」は、気になる子と担任との信頼関係を深め、子どもの問題行動を軽減でき、保育者の子どものアセスメント力と支援力の育成が期待できるといえる。
当シンポジウムでは、「CLMと個別の指導計画」の概要と2ケースの実践を報告する。
指定討論者からは、気になる子もクラスの子も共に育ち合う保育所・幼稚園での効果的な支援のあり方や就学にかかる課題についてご発言いただく予定である。
そこで、三重県では、幼児期に早期発見・支援ができ、小学校に引き継ぐことのできるツール「CLM(Check List in Mie)と個別の指導計画」を開発した。「CLMと個別の指導計画」は、保育所・幼稚園等での発達課題のアセスメントと指導計画をセットしたツールである。
保育者は、子どもの行動をチェックリストに沿って観察し、気になる行動のエピソードから要因を分析する。その要因に対して、具体的な支援を実践し、評価する。具体的な支援は、日々の保育の中で自己肯定感の回復と育成ができるように、クラスの子も気になる子も一緒に取り組める保育デザインである。
また、子ども支援にかかる保健・福祉・教育の関係者が協働して観察や検討会を行い、子どもの共通理解と多角的な支援方法の考案、具体的な支援の引き継ぎを実施する。
実践した保育者に対する2015年度のアンケート結果によると、①気になる子の問題行動が軽減した93% ②クラスの他の子にも効果があった91%であった。保育者のスキルアップに関しては、①子どもをよく観察するようになった95% ②行動の要因や気持ちがわかった89%であった。このことから、「CLMと個別の指導計画」は、気になる子と担任との信頼関係を深め、子どもの問題行動を軽減でき、保育者の子どものアセスメント力と支援力の育成が期待できるといえる。
当シンポジウムでは、「CLMと個別の指導計画」の概要と2ケースの実践を報告する。
指定討論者からは、気になる子もクラスの子も共に育ち合う保育所・幼稚園での効果的な支援のあり方や就学にかかる課題についてご発言いただく予定である。
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