10:30 〜 11:00
[JK01] 発達性ディスレクシア児の臨床像から見落とし防止について考える
よりよい生活を提供するために
発達性ディスレクシア(Developmental dyslexia; DD)をはじめとした限局性学習症(Specific learning disorders; SLD)は「早期発見と早期支援が重要(平谷, 2011、宇野・春原・金子, 2006)」である。その理由は、「そのまま気付かれずに不適切な経験が積み重なると、二次的に自己や自身の能力の否定などといったLDトラウマを生じさせる(McNulty, 2003)」ためである。また、DDは注意欠如多動症や自閉スペクトラム症と高率で併存することが国内外で報告されているが(岡・竹内・諸岡他, 2012; Asberg, Dahlgren, Sandberg, 2006; Levy, Hay, Bennett et al., 2005)、「DD児は行動面での問題を主訴として来院するケースが多い(平谷、2011)」というように医療機関に学習面の困難を主訴に来院するケースは多くはないという臨床的知見もある。子どもの臨床に関わる者が、DDの臨床像を知り、その特徴を見落とさないようにすることは非常に重要である。
本講演においては、DD児の臨床像と併存症の関係、また家庭や教育現場で見せる臨床像を保護者や担当教員がどのようにとらえているかについての研究結果を示す。全ての子どもにとってよりよい生活の場が提供できることにつながればと思いながら、DD児の見落とし防止についての話をしていきたいと考えている。
本講演においては、DD児の臨床像と併存症の関係、また家庭や教育現場で見せる臨床像を保護者や担当教員がどのようにとらえているかについての研究結果を示す。全ての子どもにとってよりよい生活の場が提供できることにつながればと思いながら、DD児の見落とし防止についての話をしていきたいと考えている。
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