10:00 〜 11:30
[KA3] 発達障害児への集団によるソーシャルスキルトレニングの実践と成果
親の会とボランティアグループとの協働による取り組み
【事例の概要】注意欠如多動性障害(ADHD)、非言語学習障害、特定不能な広汎性発達障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群(AS)などの発達障害がある子どもは近年増加傾向にある。通常学級の中にも6.5%(2012年文部科学省発表)の子どもに行動上の問題があると報告されており、不登校や集団性・社会性の欠如、人の心を理解できない、友だちと遊べない、アイデンティティの拡散、親子関係の葛藤など様々な問題が存在する。これらの子どもには二次的障害として自尊心の損失があり、対人関係に恐怖や不安を持った状態があり、誤った適応行動となるパターンを学習しているケースが多く見られる。
子どもの人間関係のつくり方・保ち方を教える方法としてのソーシャルスキルトレーニング(以下SST)は、これまで基本的行動として、あいさつ、自己紹介、上手な聴き方、質問する、仲間の誘い方、仲間の入り方、あたたかい言葉かけ、気持ちをわかって働きかける、やさしい頼み方、上手な断り方、自分を大切にする、トラブルの解決策を考えるなどを言語的教示によって教えられてきた。しかし、発達障害児においては言語的教示のみだけでは理解できない状態であり、集団の中に入れない子どもにとっては、その場を共有することさえ困難である。これらの基本的社会スキルは、生活の中で経験して成功体験を積んでこそ身につけられるものである。
そのため、私たちは資源の少ない地域でボランティアグループを作り、親の会と連携しながら、
小学生の子ども達を対象にSSTを実施してきた。対人面やコミュニケーションで問題を抱える子ども達に対人関係やコミュニケーション力の向上、問題解決の力を身につけることを目的として、一人一人の特性に応じた個別的な配慮のもとで意図的・計画的に小集団活動を実施している。
子どもの人間関係のつくり方・保ち方を教える方法としてのソーシャルスキルトレーニング(以下SST)は、これまで基本的行動として、あいさつ、自己紹介、上手な聴き方、質問する、仲間の誘い方、仲間の入り方、あたたかい言葉かけ、気持ちをわかって働きかける、やさしい頼み方、上手な断り方、自分を大切にする、トラブルの解決策を考えるなどを言語的教示によって教えられてきた。しかし、発達障害児においては言語的教示のみだけでは理解できない状態であり、集団の中に入れない子どもにとっては、その場を共有することさえ困難である。これらの基本的社会スキルは、生活の中で経験して成功体験を積んでこそ身につけられるものである。
そのため、私たちは資源の少ない地域でボランティアグループを作り、親の会と連携しながら、
小学生の子ども達を対象にSSTを実施してきた。対人面やコミュニケーションで問題を抱える子ども達に対人関係やコミュニケーション力の向上、問題解決の力を身につけることを目的として、一人一人の特性に応じた個別的な配慮のもとで意図的・計画的に小集団活動を実施している。
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