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[KC4] 発達障害児・者等への視覚的な特性に配慮や工夫のあり方についての考察
多様な障害特性への効果的な配慮、対応のための教育ガイドラインについてーアメリカの視覚障害教育のカリキュラムとの比較
【事例の概要】本事例では視覚障害に発達障害伴うと考えられる生徒の特性に応じた、適切な学習支援等を加えることで、本人の求める支援が学習面等での向上につながっていくことと考えられる事例である。視覚障害教育の場面において、他の発達障害等の関与が推測される児童生徒の事例を見ることは珍しくない。アメリカの視覚障害教育に関するカリキュラムについて解説しているいくつかの文献には、個々の生活能力、あるいは学習面での認知能力において多様な観点からのアプローチを試みることで、より高いパフォーマンスを得ることができるような支援を前提とした設定が示されている。学習面から多様な生活面にいたるまで、適切な手立てが設定され、実践を意図したルーティーンが示されている。わが国では、個々の事例に対して、具体的にかつ体系的に支援するための視覚障害教育での多様な支援の方向性のガイドラインとなるものは少ない。本事例について、多様な側面を詳細に勘案し、適切な支援を加えるためには従来の視覚障害教育に発達障害の視点を加えた従来型の準じた教育課程では対応しきれないものである。発達障害の多様な状況をも勘案したアメリカのようなカリキュラムの見方こそ有効である。なお、保護者には発表・掲載の了承を得ている。
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