[P6] ポスター発表6

[P6-072] 軽度知的障害者の自尊感情と重要な他者の認識に関するアセスメント法の開発

- ロールレタリング技法を用いた事例的検証から -

〇李 受眞¹、橋本 創一²、三浦 巧也³、渕上 真裕美⁴ (1. 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科、2. 東京学芸大学特別支援教育・教育臨床サポートセンター、3. 東京農工大学、4. 東京学芸大学大学院教育学研究科)

Keywords:軽度知的障害、自己理解、ロールレタリング

本研究は，軽度知的障害者の自己と重要な他者への認識に関するアセスメント法として，ロールレタリング技法の有効性について事例から探索的に検討した。重要な他者について，“母”と答えた2事例に対し，母への手紙を書かせた。他者の視点に立つのが難しい障害者にとって，ロールレタリング技法は他者の気持ちや要求について理解しようとする契機になったと言える。今後は，対象者の範囲を広げ，自閉症状や知的水準の程度に応じた適用の可能性について試していく必要がある。