一般社団法人日本LD学会 第29回大会(兵庫)

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ポスター発表

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[P3] 読む・書く

[P3-01] 漢字書字の習得が困難な学習障害児の視写の工程における躓きの傾向について

〇大西 正二1,2、小菅 英恵3、熊谷 恵子4 (1. 筑波大学人間総合科学研究科、2. 横浜市総合リハビリテーションセンター、3. 公益財団法人交通事故総合分析センター、4. 筑波大学人間系)

Keywords:学習障害、漢字、書字

本研究は,漢字書字の習得が困難な学習障害児61名の特徴について,11種の検査結果を用いて階層的クラスター分析を行ない,見本の漢字を視写する6つの工程(大西・熊谷,2019)から集団的特徴を把握するため,Kruskal-Wallisの分析を行った。結果,4群が得られ,第1クラスターは「注視点の移行・形の記憶・書字運動」,第2クラスターは「注視点の移行・画要素」,第3クラスターは「形の記憶・画要素・筆順・書字運動」,第4クラスターは「注視点の移行」の工程が低い群だった。漢字書字の習得が困難な児童の躓きは一律でないことが示唆された。個々の特徴に合わせて苦手を補い,得意を活かした学習支援が重要である。

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