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[R1-08] 高知県窪川地域産オイル含有水晶の気泡形状
キーワード:水晶、気泡、インクルージョン、マイクロCT
高知県窪川地域に分布する四万十帯大正層群中に形成した粘土脈中からは、しばしば内部に石油を含有した水晶が産出する。本包有物は、水晶中に存在する気泡中に含有され、外界と独立した閉鎖系をなす。これらの有機物の解析は、鉱物結晶形成時の環境の再現、有機物の鉱物結晶形成時の役割評価が期待出来る。さらに、低温で形成する鉱物結晶の場合、気泡内部に休眠状態で存在する微生物の回収が期待され、生命科学分野への展開も期待される。 気泡の結晶中の空間的な分布解析により、有機物が含有時の、鉱物の結晶成長様式及び、有機物―鉱物表面の相互作用の解析が可能である。我々は、生体硬組織解析において活用されているマイクロCT法が、本オイル含有水晶中の気泡形状解析に有用と考え、評価を行った。 高知県黒潮町峰ノ上の粘土脈中に産出した両錐オイル含有水晶(長さ:2~3 cm, 幅:1~2 cm)を用い、マイクロCT(ScanXmate-L080T, Comscan株式会社)にて水晶内部の気泡分布及び、3次元的構造を評価した。