R1：鉱物記載・分析評価（宝石学会(日本) との共通 セッション）

[R1P-10] 岩手県舟子沢鉱山から産出するアルミノ杉石、マンガンチェルキアラ石、フェリリーキ閃石について

*浜根 大輔¹、鈴木 保光、大木 良弥、石橋 隆、下林 典正² (1. 東大・物性研、2. 京大)

キーワード：アルミノ杉石、マンガンチェルキアラ石、フェリリーキ閃石、舟子沢鉱山

岩手県舟子沢鉱山から産出するアルミノ杉石、マンガンチェルキアラ石、フェリリーキ閃石について報告する。アルミノ杉石は河原の転石から見いだされ、アルミノ杉石は粘板岩の片理に沿った石英薄層（厚さ1cm程度）に特に集中して葉片状結晶として産出する。マンガンチェルキアラ石はブラウン鉱主体の鉱石を横切る脈中に、暗緑色の葉片状結晶として産出する。フェリリーキ閃石は露頭や転石から得られ、粘板岩の片理と平行にフェリリーキ閃石＋石英＋曹長石からなる紅色の薄層として現れ、赤紫色の針状結晶として産出する。いずれの鉱物について、化学組成と格子定数が得られている。