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[R2-02] 無機的なシリカーリン酸八カルシウムの複合化
キーワード:リン酸八カルシウム、生体材料、シリカ、バイオセラミックス
シリカは、骨を構成する細胞に働きかけ、骨の代謝機構である骨リモデリングプロセスを活性化する働きがあることが、古くから知られている。このため、近年は、シリカをバイオセラミックに添加することで、シリカの持つ優れた性質を発揮させる試みがなされている。一方、シリカ源としては有機シリカ、TEOS等が用いられているが、残存有機分子の存在、安全性の立証が課題となる。 有機シリカを用いないシリカ含有セラミックの調製法は、新規骨補填材などのバイオマテリアル開発において、優れた手法となる。無機シリカ源としては、水ガラスがある。また、リン酸八カルシウム(OCP)は、高い生体親和性を持ち、他のリン酸カルシウムを凌駕する骨置換性を持つ。本研究では、水ガラス溶液中で易溶性リン酸カルシウムを加水分解により、シリカ担持OCPが調製出来るか検討したので報告する。