一般社団法人日本鉱物科学会2022年年会・総会

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R4:地球表層・環境・生命

2022年9月19日(月) 09:00 〜 15:30 B256 (総合教育研究棟 B棟2F)

09:00 〜 15:30

[R4P-04] 鉄酸化物を触媒とするマンガン酸化反応によるマンガン酸化物生成

*井上 紗綾子1 (1. 愛媛大・GRC)

キーワード:赤鉄鉱、マンガナイト、ナノ粒子を触媒とする酸化還元反応

粒径の異なる赤鉄鉱と針鉄鉱ナノ粒子が存在する水溶液中で溶存Mn2+イオンの酸化実験を行い、生成物であるMn酸化物ナノ粒子の形態、結晶構造、化学組成の解析を行った。赤鉄鉱を触媒とする反応では粒径に関わらずワイヤ状MnOOHナノ粒子(MnOOHナノワイヤ)が得られた。生成物MnOOHナノワイヤの大きさから先行研究で報告されている赤鉄鉱の触媒としての性質とMnOOHの成長効率は関係していることが示唆された。一方で、針鉄鉱は赤鉄鉱と同様の電気化学的性質を持つと考えられているにも関わらず、針鉄鉱を触媒とする反応では2週間の反応期間ではMnOOHナノワイヤは確認できなかった。発表では鉄酸化物の触媒としての性質と生成物の形態・結晶構造の関係を比較する。